裁判日記

「CT対山谷裁判」の被告である救世軍少佐・山谷 真の裁判日記です。

第三回口頭弁論のお知らせ


事件番号 平成20年(ワ)第10777号 損害賠償請求事件(通称「CT対山谷裁判」)

原告 株式会社クリスチャントゥデイ 高柳 泉 矢田喬大
原告側訴訟代理人 高須和之弁護士 朝倉 隆弁護士(ケルビム法律事務所

被告 山谷 真
被告側訴訟代理人 紀藤正樹弁護士 山口貴士弁護士(リンク総合法律事務所

裁判長 萩原秀紀判事
陪席裁判官 梅本圭一郎判事 大原純平判事(東京地裁民事第17部合議係

期日 平成20年9月22日(月)午後1時30分
場所 東京地方裁判所 民事第17部 民事第712号法廷(7階)
※ 本裁判は終始一貫して民事第712号法廷で行なわれます。

当日は、原告被告双方とも「提出した準備書面の通り答弁します」とだけ述べて口頭弁論は終了すると思われます。実質的に5分も要さないでしょう。その点をご理解いただいた上で、出来るだけ多くのみなさんに裁判の傍聴に来ていただければ幸いです。裁判は、誰でも傍聴することが出来ます。

みなさんの傍聴こそ、被告に対する最大の支援です。

口頭弁論の後、法廷に隣接する待合室にて「裁判説明集会」を行ないます。被告側訴訟代理人の紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士より答弁の主旨説明があります。被告本人も質問にお答えします。みなさまぜひご出席ください。

裁判説明集会の後、東京地裁地下の喫茶店にて「裁判支援者懇談会」(通称オフ会)を行ないます。参加される方はコーヒー代250円(税込)を各自ご負担下さい。

本件についてのお問い合わせはsaiban.taisaku@gmail.comへどうぞ。

2008年8月25日

日記

本日、2008年8月25日、被告代理人弁護士と「第三回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年8月12日

クリスチャン新聞の報道

『クリスチャン新聞』2008年8月17日号(第1985号)の3面に以下の記事が掲載されました。

クリスチャントゥデイ疑惑問題:
 北米真相究明委が異端嫌疑の調査に着手
 T・ウォン氏が会見ー「異端」気づいた経緯

上記記事は「JP NEWS」で閲読できます。

クリスチャン新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


2008年8月11日

キリスト新聞の報道

『キリスト新聞』2008年8月2日号に「クリスチャントゥデイ、疑惑報道に反論」と題する記事が掲載されました。

上記記事の一部を「Kirishin.com」で閲覧できます。

キリスト新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部250円で発売されています。


2008年8月5日

日記

本日、2008年8月5日、被告代理人弁護士と「第三回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年7月30日

クリスチャン新聞の報道

『クリスチャン新聞』2008年8月3日号(第1984号)の3面に以下の記事が掲載されました。

クリスチャントゥデイ異端疑惑:
 香港調査の信頼性を保証―学生組織の脱会者証言など

上記記事は「JP NEWS」で閲読できます。

クリスチャン新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


2008年7月28日

第二回口頭弁論のご報告

本日2008年7月28日(月)午前10時から、東京地方裁判所 民事第17部 民事712号法廷にて、平成20年(ワ)第10777号 損害賠償請求事件(通称「CT対山谷裁判」)の第二回口頭弁論が行なわれました。

裁判官は、萩原秀紀判事、梅本圭一郎判事、大原純平判事の三名。

原告側は、原告訴訟代理人の高須和之弁護士と朝倉隆弁護士(ケルビム法律事務所)の二名。

被告側は、被告訴訟代理人の紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士(リンク総合法律事務所)及び被告本人の三名。
被告支援者10名が裁判を傍聴しました。

被告弁護士は15ページからなる「準備書面」を提出しましたが、提出が直前であったため、裁判長はこれを形式的に受理し、準備書面に基づく被告側陳述は、第三回口頭弁論に持ち越されることとなりました。このため、当「裁判日記」での準備書面の公開は、第三回口頭弁論期日を経た以降となります。ご了承ください。

法廷では、被告側弁護人は(1)訴状の争点が分量的に多いため、今後争点を整理する必要があること、(2)今回提出の準備書面において訴状の争点の前半を否認し、後半の否認は次回に行なう予定であること、(3)後半の否認を行なった後、証拠を提出する予定であることを、主張ないし説明しました。

第三回口頭弁論期日は、2008年9月22日(月)午後1時30分(712号法廷)と決定しました。

閉廷後、712号法廷に隣接する待合室にて「裁判説明集会」が行なわれ、紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士より、今回提出の準備書面の内容と、今後の予定及び方針について説明があり、また、傍聴人からの質疑に応答しました。

その後、場所を東京地方裁判所の地下の喫茶店に移して「裁判オフ会」を開催。10名が出席し、種々の情報交換をし、正午に散会となりました。

お忙しい中に時間を割いて傍聴して下さったみなさまに、心からお礼を申し上げます。
また、お祈りをもって裁判をサポートして下さったみなさまに、心から感謝申し上げます。


2008年7月26日

裁判傍聴者への重要なお知らせ

7月28日(月)午前10時の第二回口頭弁論に続き、午前10時30分から弁護士会館にて「裁判説明集会」を開催するとの予告をしておりましたが、都合により、口頭弁論の終了後ただちに東京地方裁判所構内待合室にて被告側訴訟代理人弁護士より裁判についての説明が傍聴者に対して行なわれることとなりました

これは、被告側訴訟代理人弁護士が午前10時50分から同地裁にて行なわれる別の裁判に出廷するため、弁護士会館と地裁を往復する時間が足りないことによります。

裁判傍聴を予定している方には、当日の閉廷後に被告より直接ご案内申し上げますが、裁判を傍聴せず「裁判説明集会」のみへの出席を予定している方は、ご注意ください。

この件についてのお問い合わせはsaiban.taisaku@gmail.comへお願いいたします。

参照:「第二回口頭弁論のお知らせ」


2008年7月25日

日記

本日、2008年7月25日、被告代理人弁護士と「第二回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年7月23日

日記

本日、2008年7月23日、被告代理人弁護士と「第二回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年7月22日

クリスチャン新聞の報道

『クリスチャン新聞』2008年7月27日号(第1983号)の3面に以下の記事が掲載されました。

クリスチャントゥデイ疑惑問題:
 張氏の異端嫌疑晴れてない—CCKが香港独立調査団に提示
 張氏の説明聴き疑惑さらに濃く—2005年当時も再調査

上記記事は「JP NEWS」で閲読できます。

上記記事に引用されている海外報道の詳細を被告の以下のブログで紹しています。

Major Mak's Diary
 「韓国基督教総連合会 異端委員会 最新動向」
 「張在亨統一教会前歴の第二次調査の真相、明かされる」

クリスチャン新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


2008年7月21日

第二回口頭弁論のお知らせ

事件番号 平成20年(ワ)第10777号 損害賠償請求事件

原告 株式会社クリスチャントゥデイ 高柳 泉 矢田喬大
原告代理人 高須和之弁護士 朝倉 隆弁護士(ケルビム法律事務所

被告 山谷 真
被告代理人 紀藤正樹弁護士 山口貴士弁護士(リンク総合法律事務所

期日 平成20年7月28日(月)午前10時
場所 東京地方裁判所 民事第17部 民事第712号法廷(7階)
※ 本裁判は終始一貫して民事第712号法廷で行なわれます。

当日は、原告被告双方とも「提出した答弁書の通り答弁します」とだけ述べて口頭弁論は終了すると思われます。実質的に5分も要さないでしょう。その点をご理解いただいた上で、出来るだけ多くのみなさんに裁判の傍聴に来ていただければ幸いです。

みなさんの傍聴こそ、被告に対する最大の支援です。

口頭弁論の後、午前10時30分から弁護士会館で「裁判説明集会」を行ないます。被告代理人の紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士より答弁の主旨説明があります。被告本人も質問にお答えします。みなさまぜひご出席ください。なお、裁判説明集会へのクリスチャントゥデイ及び関連団体の関係者の出席はお断りさせて頂きます。


裁判傍聴者への重要なお知らせ

7月28日(月)午前10時の第二回口頭弁論に続き、午前10時30分から弁護士会館にて「裁判説明集会」を開催するとの予告をしておりましたが、都合により、口頭弁論の終了後ただちに東京地方裁判所構内待合室にて被告側訴訟代理人弁護士より裁判についての説明が傍聴者に対して行なわれることとなりました

これは、被告側訴訟代理人弁護士が午前10時50分から同地裁にて行なわれる別の裁判に出廷するため、弁護士会館と地裁を往復する時間が足りないことによります。

裁判傍聴を予定している方には、当日の閉廷後に被告より直接ご案内申し上げますが、裁判を傍聴せず「裁判説明集会」のみへの出席を予定している方は、ご注意ください。

本件についてのお問い合わせはsaiban.taisaku@gmail.comへどうぞ。


2008年7月20日

クリスチャン新聞の報道

『クリスチャン新聞』2008年7月20日号(第1982号)の3面に以下の記事が掲載されました。

クリスチャントゥデイ疑惑問題:
 「異端である高度な可能性」—香港教界が調査報告
 北京の三自愛教会がイエス青年会と絶縁
 華人教界の重鎮ウォン氏も警戒を表明
 張氏関連の異端疑惑をCCKが再調査へ

上記記事は「JP NEWS」で閲読できます。

クリスチャン新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


原告が反論掲載

原告が『クリスチャントゥデイ』2008年7月19日掲載記事で、最近の報道に対する反論を展開しました。

「キリスト教会牧師を統一協会用語で攻撃、根田氏主導の疑い」

上記記事で原告は、被告のクリスチャントゥデイ異端疑惑追求を根田祥一氏が背後で操っていたとの見解を、言論の公器で公式に示したことになり、その結果、この見解、すなわち「根田陰謀論」が今回の裁判の主要な争点として浮上すると共に、根田氏が独立当事者として裁判に加わる可能性も出て来ました。

なお、原告が反論の根拠に使用した原告会社社員(訴外)井出北斗のブログ「ネヘミヤアーカイヴズ」に対し、被告はすでに「反論」を回答済みです。

参照「対井出北斗駁論全八回」


2008年7月19日

日記

本日、2008年7月19日、被告代理人弁護士と「第二回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年7月18日

日記

韓国基督教総連合会(CCK)異端似非対策委員会 張在亨牧師統一教会前歴疑惑 再調査委員会の委員長だったパクヒョンテク牧師、委員だったシムヤンシク牧師およびチェサンギョン牧師が、2005年当時の調査結果は「張在亨牧師に他のどんな異端思想もないという意味ではない」とする内容の確認書に署名し、香港独立調査団招集人の柯廣輝弁護士に対して交付しました。

被告のブログでその詳細な内容を紹介しています。

Major Mak's Diary
 「韓国基督教総連合会 異端委員会 最新動向」


2008年7月17日

日記

韓国基督教総連合会(CCK)異端似非対策委員会が「2005年8月24日付 張在亨牧師統一教会前歴疑惑 再調査報告書」を北米韓人系報道機関に対して公表しました。

被告のブログでその詳細な内容を紹介しています。

Major Mak's Diary
 「張在亨統一教会前歴の第二次調査の真相、明かされる」


2008年7月7日

日本基督教団の公式声明

日本基督教団は6月13日付で以下の公式声明を発表しました。

「クリスチャントゥデイ」に関する声明

2008年6月13日
日本基督教団 総会議長 山北宣久 公印

2004年4月11日に発刊され、現在はインターネット新聞として出されている「クリスチャントゥデイ」については、その当初より発行団体について疑念が持たれてきた。ことに韓国における設立者である張在亨牧師の統一協会の前歴問題をはじめ異端問題までも提起されている。日本においても救世軍 山谷 真少佐、クリスチャン新聞 根田祥一氏に対して法的闘争を図るなどをしている。

日本基督教団としては、これらの疑惑が解決されない限りキリスト教として同一の線に立つことは出来ないと判断する。従って、今後一切の関係を持たないと共に、クリスチャントゥデイ紙創刊号に掲載した祝辞及びメッセージを取り消す。


2008年7月2日

クリスチャン新聞の報道

『クリスチャン新聞』2008年7月6日号(第1980号)の1面トップ及び2面に「クリスチャントゥデイ対山谷裁判」が報道されました。

原告は訴状の中で、自分たちとダビデ張在亨とのつながりを全面的に否定していますが、この点に関して、今回の報道で注目すべき事実の指摘がなされました。以下の通りです。

山谷氏が06年10月17日付のブログMajor Mac's Diary(ママ)で、高柳泉氏はダビデ張在亨氏から牧師按手を受け東京ソフィア教会の担任牧師を務めていたという事実を、証拠を挙げて指摘してから間もなく、高柳氏はクリスチャン新聞を訪れ、これまで自分は信徒だと言っていたのは嘘で、本当は張氏から按手を受けた大韓イエス教長老会合同福音の牧師であることを黙っていたことを認めている。
被告は、この新聞記事自体が被告側の書証になり得ると考えています。

クリスチャン新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


2008年7月1日

テレビ報道

ダビデ張在亨の異端疑惑が韓国CBSテレビで報道されました。

http://www.cbs.co.kr/chnocut/show.asp?idx=865232


2008年6月30日

キリスト新聞の報道

『キリスト新聞』2008年6月28日号(第3058号)の3面に「クリスチャントゥデイ対山谷裁判」が報道されました。

記事の中で、日本基督教団総会議長の2008年6月13日付通知文書として「疑惑が解決されない限り、キリスト教として同一の線に立つことはできない」と報じられています。

聖書講義で「来臨のキリストはイエスキリストとは別」と説かれ、脱会者が「ダビデ張在亨牧師を来臨のキリストと思っていた」と証言しているのである以上、これらについての明快かつ理性的な説明が与えられない限り、われわれが「キリスト教として同一の線に立つことはできない」というのは、至極当然のことでありましょう。

キリスト新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部250円で発売されています。


2008年6月29日

裁判縁起覚書正本 巻之八

吉本幸恵記者からの電子メール

桜の花が咲き始めたものの、まだ寒さへの揺り戻しが厳しい2006年4月1日のこと。救世軍士官学校の教官室のラップトップ・パソコンに、クリスチャントゥデイの吉本幸恵記者から一通の電子メールが届きました。それは、わたしに対する、丁寧で礼儀を払った文体を用いて送りつけられた「抗議文」でした。

後日、脱会者から聞いた話によれば、吉本幸恵記者は北海道大学でジャーナリズムを専攻した人であり、また、ダビデ張在亨氏が作成した「一対一の聖書講義」については、毎日講義を受けるほど熱心に学んだ人だ、ということでした。ちなみに、クリスチャントゥデイの矢田喬大記者も、そのようにして毎日聖書講義を受けた人だというふうに聞いています。

吉本幸恵記者は、わたしとやりとりした電子メールの中で、自分はウェスレアン・ホーリネス教団の淀橋教会に客員として出席している、と言っておられました。淀橋教会というのは、JR中央線の大久保駅のすぐ近くにある、1500人の収容能力を持つ、とても大きな教会です。もともとは、日本基督教団の内部会派である「ホーリネスの群れ」(キリスト者の経験における第一の転機としての「新生」に続く、第二の転機としての「聖潔」の経験の重要性を説く、プロテスタントのメソジスト派を淵源とした教会)に属していましたが、日本基督教団から分立して、「ウェスレアン・ホーリネス教団」となったのです。淀橋教会は、その教団の中で最も大きな、本部的機能を備えた教会です。吉本幸恵記者は、自分自身を教界関係者に紹介するときには、「淀橋教会に出席しています」と話しておられたようでした。


大教会への潜り込み

当時、大きな教会に「客員」として入り込む、という方法を取っていたのは、吉本幸恵記者だけにとどまりませんでした。日本キリスト教長老教会の「東京ソフィア教会」の週報に名前が出てくる井出北斗記者は、2006年10月当時、わたしに対して「自分は東京バプテスト教会に出席しています」と説明していましたし、同じく「東京ソフィア教会」の週報に名前が出てくる矢田喬大記者は、「自分は淀橋教会に出席しています」と説明していました。これは、クリスチャントゥデイの代表取締役である高柳泉氏がそもそもそうであり、高柳氏は、「自分は日本基督教団聖ヶ丘教会に出席しています」と説明していたのでした。しかし実際のところ、高柳氏は、日本キリスト教長老教会の「東京ソフィア教会」の担任牧師であった時期があるのです。また、在日韓国基督教総連合会(CCK-J)の関係者から聞いた話では、これと同様にして、韓国クリスチャントゥデイ日本支局の記者たちが、在日大韓キリスト教東京教会に出席しているということでした。


中国の事例

ダビデ張在亨氏の弟子たちは、どうして、みなこのように、大きな教会の中に「客員」というかたちで入り込んで来ようとしているのでしょうか。香港のキリスト教新聞である『時代論壇』の報道を見ますと、中国・北京にある政府公認教会の北京海淀キリスト教会(北京市基督教海淀堂)では、やはり同様にして、ダビデ張在亨氏が設立した「イエス青年会」のメンバーたちが、北京市海淀堂の会衆の中に入り込んで来ており、彼らがイエス青年会の活動を進めるに際しては、「自分たちは海淀堂に出席しています」と対外的に説明していたということです。中国本土のイエス青年会については、その創設者であるダビデ張在亨氏が「来臨のキリスト」として奉じられているとする異端嫌疑が、2007年11月下旬に香港教界で提起され、このために「独立調査団」が設立されて、中国に調査委員を送り、聞き取り調査を行いました。その結果は、「高度な疑いを排除することができない」という、黒の判定でした。この調査結果を受けた北京市海淀堂は、2008年5月に声明文を発表し、(1)イエス青年会と海淀堂との関係を打ち切る、(2)イエス青年会のメンバーたちが海淀堂の礼拝に出席することを拒むものではないが、(3)イエス青年会のメンバーが対外的に「海淀堂」の名前を出すことは認めず、(4)イエス青年会のメンバーには今後一切洗礼を授けない、という対処方針を明らかにしています。

このようにして、海淀堂からは、ダビデ張在亨氏の弟子たちは明確に線引きをされて排除されたわけですが、日本では、ダビデ張在亨氏の「来臨キリスト疑惑」が、残念ながら個人のブログでの疑惑追及のレベル以上には進展しなかったため、教界連合機関による独立調査委員会の設置のような事態には、いまだ至らず、このため、「疑惑はあるものの、確認されておらず、確認されていないゆえに、疑惑の解除もなされない」という宙吊りの状態が続いて来ました。海淀堂と淀橋教会と、同じ「淀」の字を持つ大きな教会同士ではありますが、淀橋教会が今なお、ダビデ張在亨氏の弟子たちを会員や客員として擁しているのには、そのような日本特有のあいまいな状況が影響していると思われます。


オリヴェット大学講師

吉本幸恵記者は、淀橋教会の客員として礼拝に出席しながら、クリスチャントゥデイで記事を書いていたのですが、わたしとの電子メールのやりとりをした、その少し後に日本を離れ、米国サンフランシスコにあるオリヴェット大学の新聞学部で、講師という立場で教鞭を取っておられたようです。これは、オリヴェット大学の『学生便覧』に記載されていたことですから、おそらく間違いのないことでありましょう。ダビデ張在亨氏は、このオリヴェット大学の前身であるOTCS-SCCSC(オリヴェット神学校-サザンクロス神学校海外キャンパス・ソウル校)という合同神学校の創立者であり、また、現在はオリヴェット大学の総長という立場にあります。ダビデ張在亨氏自身も、今はサンフランシスコに在住しているのではないでしょうか。

しかし、吉本幸恵記者は、オリヴェット大学新聞学部講師という立場を、すぐに退かれたようでした。2007年に吉本幸恵記者とあらためてインターネット上での手紙のやりとりをしたときには、ご自身はもう講師ではなく、日本での働きに戻っている、ということをおっしゃっていました。一番最近わたしが耳にした話では、2007年に国内で「日本キリスト教長老教会」(ダビデ張在亨氏が総会長を務める大韓イエス教長老会合同福音が日本に宣教師を送って設立した教団)の主催する二泊三日の研修会において、吉本幸恵記者がプログラム講師として講演を行った、ということです。もし吉本幸恵記者が今も日本におられるのだとしたら、おそらく引き続き淀橋教会に客員として出席されているのだろうと思います。


電子メールで隠蔽されていたこと

さて、2006年4月1日に始まって、吉本幸恵記者とわたしとの間で何度か往復した電子メールのやりとりの「内容」ですが、疑問を呈するわたしの立場から言えば、それは「まったく埒があかない」ものでありました。いま、吉本幸恵記者から受領した最初の電子メールを引用しつつ、そこへ適宜、わたしの立場からのコメントを指し挟みながら、このやりとりを通して、なぜわたしがかえって疑問を深くする結果になったかを、たどってみたいと思います。

吉本幸恵記者からの第一信は、次のようでありました。

救世軍 山谷大尉様

 こんにちは。クリスチャントゥデイ国際記事を担当させていただいております吉本幸恵と申します。私自身は、今年3月に北海道大学大学院国際広報メディア研究科を卒業し、現在東京クリスチャントゥデイ本社にて記者として正式に勤務し、東京淀橋教会の礼拝に参加している一プロテスタントキリスト教徒です。私はクリスチャントゥデイに対し、未だに統一教会と関係のあるような誤った見解が一部の方にとられていることをとても残念に思っております。

 今回、以下(本メール最後に貼り付け)のような文章を拝見し、大変遺憾に思い、メールさせていただきました。
ここで吉本さんは、わたしに対して正直に話していないことがあります。それは、ご自分が、ダビデ張在亨氏の作になるとされる「一対一の聖書講義」の非常に熱心な受講生であった、ということ。そして、ダビデ張在亨氏のグループにおいて「幹事」という立場をもっておられること。これについては、脱会者から証言を得ていますし、また、ご自分が「幹事」であることは、後日、高柳クリスチャントゥデイ社長のブログ「ソラグラティア」にて、吉本さんが自ら認めることになるのです。しかし吉本さんは、この電子メールでは、そうしたことにはまったく触れずに、ただご自分が淀橋教会に客員として出席している、とだけ述べられたのでした。
 現在、JEA側は、クリスチャントゥデイが統一教会と一切関係のないことを認めております。
日本福音同盟(JEA)は、2004年6月17日付にて、張在亨統一教会前歴疑惑を伝える通知文を加盟各教団に回覧したわけですが、この通知文は今日に到るまで解除されていない、というのが日本福音同盟の公式の見解です。これについては、先般静岡県掛川市で開催された日本福音同盟総会で、理事長選挙に先立って行なわれた質疑応答の中でも、再度確認されたということでした。すなわち、日本福音同盟は、正式な機関決定によって2004年6月17日付通知文を発行したのであり、また、現在に至るまでそれは、いかなる機関決定による取消も受けていないのです。ですから、吉本さんが述べたことは、当時も今も、事実とは相違していることになります。
 弊社クリスチャントゥデイはキリスト教プロテスタントの若者有志によって、日本のキリスト教界の和解と一致、そして福音宣教をメディアを通して述べ伝えるために、日々信頼性を向上すべく国内外記事更新に励んでおります。
わたしは、若者有志たちが自由な自分の意志でクリスチャントゥデイの働きをしている、というふうには、どうしても思えないのでした。それはたとえば、「東京ソフィア教会」の週報に、「高柳泉幹事が日本代表使役者に任命されました」と明記されているからです。任命された、ということは、高位の指導者である人物から、この働きに任じられ、日本という任地に赴くよう命ぜられた、ということであって、それ以上でもそれ以下でもありません。わたしは当然のことながら、張在亨氏が高柳泉氏を「日本代表幹事に任命した」というふうに受け取っています。高柳氏自身も、2006年に荻窪栄光教会の黛藤夫カルト問題担当主事と行なった対談の中で、「自分が東京ソフィア教会を開拓しながら、クリスチャントゥデイを立ち上げた」と説明していました。それはすなわち、「自分は張在亨から日本代表使役者に任命されたので、日本に行って、東京ソフィア教会を開設し、同じ場所に、クリスチャントゥデイを設立した、ということになるのではありませんか?
 今後、弊社オンラインサイト担当技術者と相談し、会社案内を充実させて掲載しようと現在準備中(web制作技術面の問題で現在掲載ができないでおります、申し訳ございません)ですが、以下に弊社の紹介を簡潔にさせていただきます。
 
 弊社はインターネット上でオンラインの国内外のキリスト教関連ニュースを毎日更新する超教派のキリスト教新聞社です。オンラインのキリスト教日刊紙としては現在国内唯一の新聞社になります。

 教会面、文化面、音楽面、国際面などを用意し、特集や情報提供を効果的に行っています。CHRISTIAN TODAYのグローバルネットワークは、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、アジアなど世界10カ国以上の国と40以上の地域で展開しています。

 弊社の発端は米国クリスチャンポストにあります。当社社長の高柳が米国UCLAで勉学に励む中、米国長老教会にて米国クリスチャンポスト編集長と知り合いました。その後日本に帰国後米国クリスチャンポスト社の協力の下で日本版キリスト教オンライン新聞クリスチャントゥデイを立ち上げました。米国クリスチャンポスト社はWEA(世界福音同盟)の提携パートナー社です。
非常に興味深いことですが、現在、クリスチャントゥデイは、自分たちは韓国クリスチャントゥデイとも、クリスチャンポストとも関係ない、という立場を主張しています。ところが当時、吉本さんは、自分たちが世界各国に働きを展開している「グローバルネットワーク」であること、また、自分たちの設立は、米国クリスチャンポストの協力によって行なわれたことを、明らかに告げています。この違いは、どういうことなのか、理解に苦しみます。ある時には、自分たちは世界に展開している大きなグループであるように見せたがるのです。そうして、ある時には、自分たちは貧しく苦労している学生たちの細々とした働きであって、どの国とも関係のない孤立した働きであるように見せたがるのです。
 現在多くの日本の諸教会のご協力により、より充実した国内記事を書くことが出来ています。日本版クリスチャントゥデイはまだ始まったばかりで歴史が浅いですが、これからより多くの教会教団のご協力ご理解をいただき、より一層発展していきたいと願っています(特に国内記事の面において)。救世軍も当社の近くにありますので、できましたら国内救世軍の情報も提供していただければと願っております。メディアをとおして日本の各教会の情報を交流し、全教会一致(エキュメニカル)、日本の地への福音伝播のために貢献できればと切なく願っております。
救世軍は、日本福音同盟の2004年6月17日付通知文に従い、「クリスチャントゥデイの取材は受けない」という方針に立って来ました。それゆえ、救世軍本営のすぐ近くにあるクリスチャントゥデイ本社から、何度も足を運んで来る高柳泉クリスチャントゥデイ社長と井出北斗記者に対しては、窓口となって応対した救世軍本営人事企画部長の太田晴久少佐は、無碍に追い返すようなことはせず、一応話しはするけれども、記事化することは許さなかったのでした。それゆえ、もうこの頃から、太田晴久少佐はクリスチャントゥデイ関係者の顔をよく知っていたのでした。
 今後も毎日、国内外から充実したキリスト教関連ニュースを配信させていただきますので、どうぞご愛読の方よろしくお願いいたします。
 当社のオンライン新聞デザイン変更に伴い、会社案内ページが技術上掲載が遅れておりますが、近々、掲載する予定です。当社の会社案内ページが無事オンラインサイト上に掲載できましたら、また改めてご報告いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
以上が、吉本幸恵記者からの第一信でした。これに対してわたしは、胸中にある疑問を吉本さんにぶつけるべく返事をしたためたのでした。それは即日、2006年4月1日のことでした。

(裁判縁起覚書正本 巻之九に続く)

「裁判縁起覚書正本」は今後、週に一回のペースで上梓する予定です。

目次

巻之一
巻之二
巻之三
巻之四
巻之五
巻之六
巻之七

(一部修正:2008年7月2日)

2008年6月15日

リバイバル新聞の報道

『リバイバル新聞』2008年6月8日号(第549号)の2面に「クリスチャントゥデイ対山谷裁判」が報道されました。

記事中、「高柳氏は2006年10月、神田小川町にあった旧CT事務所前の喫茶店において、自ら張在亨氏から按手を受けた牧師であることを本紙記者に告白した。それまで同氏は、『自分は信徒です』と言い続けていた」というくだりがあります。

原告は訴状で、被告のブログについて、「高柳泉氏が統一教会幹部であった張在亨氏から牧師按手を受けたかのような印象を読者に与えるもので、高柳氏が代表取締役を務めるCTの社会的名誉を低下ならしめるものである」と主張しており、上記記事とは矛盾することになります。来る対審で原告側が「ダビデ張からの牧師按手の事実」を認めるかどうかが、今後大いに注目されます。

リバイバル新聞(週刊)は全国のキリスト教書店の店頭で一部225円で発売されています。


2008年6月12日

日記

本日、2008年6月12日、被告代理人弁護士と「第二回口頭弁論期日」に向けて、答弁書の準備の打ち合せを行ないました。


2008年6月9日

ご報告

本日、2008年6月9日、紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士に対し、「弁護士委任着手金」及び「実費預り金」を、裁判対策事務処が管理する「裁判支援資金口」より不足なく支払うことが出来ました。

裁判支援金をお寄せ下さったみなさまに心から感謝申し上げます。

また、今後必要となる韓中英文の翻訳費用、膨大な点数に及ぶ証拠資料のコピー費用、裁判が二年以上長期化した場合の追加費用など、さらなる必要のために、引き続きおぼえてお祈りいただければ幸いです。

クリスチャントゥデイ問題の重要性をご理解くださる方々には、この際ぜひご協力をお願いしたく、下記の銀行口座を用いて裁判支援金をお送り頂ければ大変幸いに存じます。

 金融機関名:みずほ銀行
 支 店 名 : 方南町支店
 支店番号:248
 口座種別:普通預金
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 カタカナ:サイバンタイサクジムショ

(参照「裁判対策事務処 事務取扱規則」

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【おねがい】

裁判支援金を振り込んで下さった方は、おさしつかえなければ、お名前と住所を電子メールにてご連絡ください。折り返し領収証をお送りさせて頂きます。なお、お名前と住所の開示を希望されない場合には、領収証をPDFにてお送りすることもできますので、電子メールのアドレスをお知らせください。

裁判対策事務処の電子メールは次の通りです。

saiban.taisaku@gmail.com


2008年6月8日

裁判縁起覚書正本 巻之七

白いページ

わたしはいま、日本の「ACM」(アポストロス・キャンパス・ミニストリー)の白紙のウェブページを、パソコンのモニター上で見ています。jp.apostolos.orgというドメインは、確かに今もそこに存在しています。しかし、その内容はすべて、削除されてしまっているのです。

「ACM」のウェブサイトは、「イエス青年会」や「日本キリスト教長老教会」(EAPC)のウェブサイトと共に、確かにインターネット上に存在していたことがあります。しかし、わたしがクリスチャントゥデイの代表取締役である高柳泉氏、同社社員である矢田喬大氏と井出北斗氏らと、オブザーバーの同席のもと、疑惑解消のための話し合いをした「高柳山谷会談」の直後、すなわち、2007年1月25日の夜に救世軍本営2階会議室で会談が行われた数時間後に、それらのウェブサイトに記載されていた情報は、すべて削除されてしまったのでした。以来、それらはずっと白紙の状態です。


ACMのウェブサイト

わたしが初めて「ACM」のウェブサイトを見たのは、2006年2月16日のことでした。それはちょうど、救世軍士官学校の教官室のラップトップ・パソコンで、講義の参考資料になる情報を求めて、インターネットを使った調べものをしていた時のことでした。

その日閲覧した「ACM」のウェブサイトは、全体に青を基調としたデザインであったと記憶しています。ページのトップには、英語で「Apostolos Campus Ministry」とあり、世界各地で展開している大学宣教団体であることがうたわれていました。1992年にアメリカ合衆国のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の大学生たちの中から始まった活動であること。その後、急速に世界各地に働きを拡大したこと。日本では、新宿区山吹町のグローサユウというビルに「日本ACM本部」があり、井出北斗という人が会長であること。他に、仙台や神戸や千葉に支部があり、千葉県千葉市稲毛区にある「千葉ACM」は、矢田喬大という人が代表者をしていることなど、団体の歴史と活動の概略が記されていました。ほかに、聖書のメッセージや、信仰のあかし、神学的な論文を抜粋したページが用意されていました。また、「クリスマス修練会」が開催された際に撮影された記念写真もあり、代々木のオリンピック記念青少年センターの戸外の芝生と思われる場所で、100名近くの若者たちが大きなACMのバナーをかかげて写っていました。


消えたウェブサイト

それらのウェブサイトの情報は、その日、確かに、そこに存在していたのです。そうして、2007年1月25日の「高柳山谷会談」の直後に消去されてしまった後も、しばらくの間は「ウェブアーカイヴズ」(WebArchives)に過去ログが保存されていたのでした。

「ウェブアーカイヴズ」というのは、世界中のウェブサイトの情報を自動ロボットが収集して、時々刻々と膨大なデータベースを構築し続けている、インターネット上の巨大な文書保管所です。2007年の初め頃までは、そこに収蔵されている「ACM」のウェブサイトの過去ログを、いつでも参照することが出来たのでした。しかし、それすらも今では、「閲覧停止サイト」(Blocked Referred Site)というカテゴリーに入れられてしまって、一般のネットユーザーが参照することは出来なくなっています。原則的に「ウェブアーカイヴズ」が収集した情報は、半永久的にデータベースから削除されることがありませんから、「ACM」のウェブサイトの過去ログは今もすべて残らず、「ウェブアーカイヴズ」のサーバーのどこかにひっそりと保管されているはずです。しかし、「ACM」が「閲覧停止」の解除を申請しない限り、あるいは、東京地方裁判所が証拠保全の目的で情報開示命令を「ウェブアーカイヴズ」に対して執行するのでない限り、もはやだれも、「ACM」のウェブサイトの過去ログを目にすることは、出来ないでありましょう。


存在の確実な証拠

しかし、幸いなことに、k氏のご両親が、2005年頃の「ACM」のウェブサイトの何ページかを、プリントアウトして手もとに保管しておられたのでした。それらの写しを、わたしはk氏のご両親からカルト相談を受けた際に、頂戴していたのです。

そこに写っている「クリスマス修練会」の記念写真に目を凝らして見ると、高柳泉氏や井出北斗氏の姿を見つけることが出来ます。また、日本ACM会長として井出氏の名前が、また、千葉ACM代表として矢田氏の名前が記されているページも保存されていました。いずれこれらは、東京地方裁判所での対審の過程で、乙号証(被告側が答弁書に添付して裁判所に提出する書証すなわち書面になった証拠のことを、乙号証と呼びます)として、裁判所に提出することになるであろうと思っています。

しかし、2006年2月16日に初めて「ACM」のウェブサイトを閲覧したわたしには、それが一年もたたないうちに白紙のページになってしまうとは、全く想像することもできませんでした。


ACMとイエス青年会の信仰的背景

当時、「ACM」のウェブサイトには「イエス青年会」という、もうひとつの大学伝道団体のウェブサイトへのリンクが貼ってあって、「ACM」と「イエス青年会」とが非常に親しい提携関係にあるように書かれていました。そうして、東京ソフィア教会、東大ACM、イエス青年会において、毎週、聖書講義やバイブルスタディーや集会が行なわれている様子が、報告されていました。

わたしはトップページにざっと目を通して、「若い人たちが、新しい大学伝道団体を立ち上げて、ここ東京でも、熱心に活動しているのだなあ」という第一印象を抱きました。

わたしがその次に思ったことは、これら「ACM」や「イエス青年会」は、いったいどのような信仰的背景を持って活動しているのだろうか、ということでした。当時わたしは、救世軍士官学校の講義の一つである「青少年活動」の時間を担当していましたので、授業の中で、キャンパスクルセード(CCC)、ナビゲーター、ユースウィズアミッション(YWAM)、キリスト者学生会(KGK)、高校生聖書伝道協会(HiB.A.)などの働きに言及することが時々あったのです。その関係で、新しい大学伝道団体の信仰的立場や活動内容については、特別に興味と関心を抱いていたのでした。

そこでわたしは、「ACM」およびびそれと親密な提携関係にあるとされる「イエス青年会」のウェブページにひととおり目を通して、そこに記載されている聖書のメッセージ、信仰のあかし、神学論文などから、これら二つの新しい大学伝道団体の信仰的背景を探ってみることにしたのでした。


最初の異和感

わたしがまず「おや」と思ったのは、「イエス青年会」の書記である溝内聡氏の信仰のあかしでした。

「あかし」というのは、キリスト者(クリスチャン)が、自分の信仰体験を他の人に言葉や文章によってわかちあおうとする行為を指す、教会用語です。

溝内氏は、「神様の夢を実現するために一生懸命身をささげたい」というような意味の文章で、あかしをしていたのでした。わたしの心の中の「感覚」に最初に異和感をもってひっかかったのが、この「神様の夢の実現」という表現です。そういう表現は、わたしがそれまでキリスト教の世界に身を置いて来た20年の歳月の中で、一度も聞いたことがないものでありました。

それとはまったく逆に、神様の夢の実現のために働く、という溝内氏の表現は、どういうわけか、「神様の心情の実現のために働く」という世界基督教統一神霊協会(統一教会)の独特の表現を、わたしに連想させずにはおかなかったのです。わたしは、救世軍士官学校の「比較宗教」の講義で、異端である統一教会についても教えていた関係で、統一教会員が使ういくつかの用語については、知識を持っていたのでした。

ちょっとした「違和感」と軽い胸騒ぎをおぼえながら、次にわたしは、神学論文が転載されているページに目を通してみることにしました。


進化論と創造論の二者択一を迫る論文

神学論文を転載しているページに、まず最初に掲げられていたのが、西日本の大学の神学教授の論文でした。そのときに読んだページのログを保全していなかったために、削除されてしまった今となっては、どなたの論文であったか、記憶が定かではありません。しかし、同志社大学神学部の野本真也教授の論文であったか、あるいは、関西学院大学の春名純人教授の論文であったか、そのどちらかであったように思います。もっとも、論文の内容は、「進化論と創造論の二者択一を迫る」というようなものだったと記憶していますから、もしそうであるならば、その論文は、福音派のカルヴァン主義の立場にある春名純人教授のものであったろうと推定することになるでしょう。

この最初の論文自体は、アッシャー主教の世界創造紀元前4004年説を奉じるわたしにとっては、まったく異和感のないものでした。

「おや」と思ったのは、その次の論文です。


神律か人律かを問う

次に転載されていたのは、ドイツの現代神学者、パウル・ティリッヒの「神律か人律か」を問う論文でした。

神律か人律か、他律か自律か、恩寵か自然か、決定論か非決定論か、予定か自由意志か、という「二項対立図式」による問題の設定というのは、アウグスティヌスとペラギウスの恩寵論争以来、西方教会にずっと続いている、ほとんどお家芸的とも言ってよいようなディベートの問題の立て方であると言えましょう。この「二項対立図式」のものの考え方は、コッツェーユスの「契約神学」や、それが世俗化したものであるとされる「ヘーゲル哲学」のように、歴史を推進するダイナミズムに満ちた思想を生み出し得る、スケールの大きな世界観です。

しかしまた、この「二項対立図式」が弊害としてもたらすところの、議論の先鋭化と、その先にある、あまりに極端な結論および実践ということについては、当時わたしは「再建主義大論争」を通じて、いやというほど味あわされていたのでした。

「再建主義」というのは、ラッシュドゥーニーというアメリカ合衆国の保守的神学者が提唱した、「地の支配」を目標に掲げているキリスト教右翼思想です。この思想には、「神の統治領域」(神律)と「人間つまりサタンの統治領域」(人律)との間の対立、闘争、反対項の最終的絶滅というテーマを、はっきりと見て取ることが出来ます。具体的には、旧約聖書のモーセの律法に明示されている死刑などの刑法を、現代社会にそのまま適用させるべきだ、とするアジェンダ(綱領)を掲げて活動しています。「再建主義」はまた、アメリカ合衆国で台頭し、世界にも影響を広げつつある「新自由主義」(リバータリアニズム)のバックボーンを成している思想のひとつとなっています。

わたしは、「再建主義」が聖書的にも神学的にも信仰的にも誤りであることを論証するために、「再建主義ウォッチング掲示板」を開設して、ログ数1200にも及ぶ議論を重ねて、力を尽して来たところだったのでした。その結果わたしは、「二項対立図式の世界観はもうまっぴら御免」という感覚になっていたのです。

そうしてまた、これはティリッヒには全く罪のないことではありますけれど、統一教会もまた「神律か人律か」という外見的にはティリッヒとまったく同じような用語を使って、「二項対立図式」の世界観に基づいた、「神とサタンの闘争としての歴史」を人類史に見ようとしていたのでした。ですので、わたしは「神律と人律」という表現を読んで、やはり、統一教会のことを連想せざるを得なかったのです。


プレテリズム再建主義

三つ目に転載されていた神学論文は、「プレテリズムの再建主義者」であるラルフ・スミス氏のものでした。

ラルフ・スミス氏は、宣教師として三鷹福音教会を牧会しながら、「プレテリズムの再建主義」の世界観を普及させるために、「福音総合研究所」の所長として、神学講義や論文執筆を行なっている方です。

「プレテリズム」というのは、新約聖書に記された「キリストの再臨」に関する預言の大部分が、紀元70年の聖都エルサレム陥落の際に成就してしまったと見る、特異な救済史観を持った思想であり、このため「過去派」とも呼ばれることがあります。

この「プレテリズム」の中でも、「キリストの再臨すらもすでに過去に起きてしまった」と見る立場を「フルプレテリズム」(完全過去派)と言います。こうなりますと、キリスト者(クリスチャン)は、キリストの再臨への待望に生きるのではなくって、むしろ、すでにキリストの再臨が起きた後の世界において、ひたすら千年王国の建設の働きに邁進する生き方をしなければならない、ということになります。

この三つ目の論文を読んだわたしは、先に読んだ二つの論文と総合して、この「ACM」という大学伝道団体が、どういう信仰的背景に立って活動しようとしているのかを、ある程度類推しようと試みたのでした。その結果は、こういうことになりました。

この「ACM」は、進化論を否定し創造論を奉じるキリスト教原理主義(ファンダメンタリズム)の団体であり、人類史を「神律」と「人律」の葛藤と克服という「二項対立図式」で捉えようとしており、それのみならず、キリストの再臨についての新約聖書の預言の大分部分または全部が、すでに成就していて、信者は、キリストの再臨が起きた後の世界である「現世界」において、ひたすら千年王国の建設の働きに邁進しなければならない、と考えている。
これが、三つの論文を読んだわたしが「ACM」について行なったプロファイリングだったのです。

このプロファイリングが、もし、そこまでで止まっていたなら、わたしはおそらく、自分のブログで「ACM」について言及するようなことは、しなかったでしょう。

しかし、2006年2月16日。「ACM」のウェブサイトをさらに読み進めて行ったわたしは、ある記述をそこに見つけたのでした。

それは、「ACM」が「イエス青年会」のみならず、キリスト教のインターネット・ポータルサイト「クロスマップ」とも提携関係にある、という記述でした。

これについては、後日さらに調べて行った結果、「ACM」がアメリカ合衆国で伝道活動を展開した結果として「EAPC」という教団が誕生し、このEAPCという教団が、「クリスチャントゥデイ」や「クロスマップ」を設立した、というふうに、彼ら自身のウェブサイトで述べられていることが分かりました。

「クロスマップ」は、言うまでもなく「クリスチャントゥデイ」の設立母体であり、そうして、クリスチャントゥデイを設立したのが、あの統一教会の中枢メンバーであったと目されるダビデ張在亨氏です。わたしは、1年10ヶ月ぶりに、まったく予期しない場所において、再びダビデ張在亨氏の存在に触れることになったのでした。こうして、わたしが「ACM」について行なった最終的なプロファイリングは、こういうかたちをとることになったのです。
この団体は、人類史を二項対立図式の展開として捉えていて、かつ、キリストの再臨の預言の大部分または全部はすでに成就しており、信者は、キリストの再臨がすでに起きた後の現世界において、ひたすら千年王国の建設に邁進しなければならない。この団体の指導的立場にいると目されるのが、統一教会前歴を持つダビデ張在亨氏である。
この最終的なプロファイリングは、わたしの心に胸騒ぎを引き起こしました。ですから、わたしは、胸中の率直な疑惑を、自分のブログ「Major Mak’s Diary」に書き綴らずにはおれなかったのです。その結果が、2006年2月16日の「APOSTOLOS CAMPUS MINISTRYという団体」というタイトルの記事となりました。

そして、約二ヶ月後の2006年4月1日。その記事を読んだクリスチャントゥデイの吉本幸恵記者から、わたしのもとに一通の電子メールが届くことになるのです。

(裁判縁起覚書正本 巻之八に続く)

「裁判縁起覚書正本」は今後、週に一回のペースで上梓する予定です。

目次

巻之一
巻之二
巻之三
巻之四
巻之五
巻之六
巻之七


2008年6月6日

日記

本日、2008年6月6日(金)正午から午後2時40分頃まで、リンク総合法律事務所にて、紀藤正樹弁護士および山口貴士弁護士と、裁判の打ち合わせをしました。

来る7月28日(月)の第二回口頭弁論期日ですが、口頭弁論の後、弁護士会館にて「裁判説明集会」を開催し、そこにて、紀藤弁護士と山口弁護士が答弁趣旨についてお話しくださることになりました。また、被告も、クリスチャントゥデイ問題の経緯や、香港と韓国での状況、異端疑惑の証拠である「聖書講義ノート」について、お話し申し上げる予定です。

会場となる弁護士会館の部屋番号などの詳細は、追ってまた、この「裁判日記」にてお知らせいたします。当日は、先着順に着席していただくこととなりますが、当然のことながら、原告関係者の出席はお断りすることになります。

報道関係者の出席は、国内外メディアいずれも歓迎いたします。ただし、クリスチャンポスト系列会社の報道員の出席は固辞いたします。

つきましては、みなさまにおかれましては、7月28日(月)午前10時から東京地方裁判所民事第17部民事第712号法廷で行なわれる「第二回口頭弁論」への傍聴と、続いて、午前10時30分から弁護士会館で行なわれる「裁判説明集会」に、ぜひご出席たまわりたく、今から予定を空けておいて頂ければ幸いに存じます。


裁判支援金のお願い

被告は、このたびの訴訟について、リンク総合法律事務所の紀藤正樹弁護士と山口貴士弁護士に、代理人を依頼いたしました。両弁護士は、宗教問題、カルト問題に関わる裁判に熱心に取り組んで来られた方々であり、昨年、クリスチャントゥデイが民事調停を提訴した時より、被告は両弁護士にご相談申し上げて来ました。

このたびの裁判は、最低でも二年間はかかることが予想され、証拠点数が膨大であること、韓国語・中国語・英語から日本語への翻訳が必要であることから、相当な額の裁判費用を要することとなります。

つきましては、このたびの裁判に対応するために、「裁判対策事務処」を設置し、「裁判支援資金口」を開いて、みなさまに裁判支援金をお願いしております。

クリスチャントゥデイ問題の重要性をご理解いただけましたなら、ぜひご協力を賜りたく、下記の銀行口座を用いて裁判支援金をお送り頂ければ大変幸いです。

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(参照「裁判対策事務処 事務取扱規則」

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2008年6月3日

裁判縁起覚書正本 巻之六

何事も無い1年10ヶ月

「クリスチャントゥデイの取材を受けないように」との救世軍本営からの業務命令を受けて、わたしは自分のサイト「キャプテン・マクのページ」から、「クリスチャントゥデイ」のバナーリンクを削除したわけですが、その日、つまり削除した2004年6月18日から、次の転機が訪れることになる2006年4月1日に至るまでの1年10ヶ月もの間、わたしはずっと、「クリスチャントゥデイ」のことも「クロスマップ」のことも忘れ去って、過ごしていたのでした。

その間の2005年という年は、わたしにとって、たいへん思い出深い一年となりました。

その年わたしは、救世軍士官学校の教官を兼務しながら、救世軍横須賀小隊(教会)の小隊長(牧師)として任命を受けることになりました。日曜の朝になりますと、第三京浜を車で飛ばして横須賀へ行き、午前中の聖別会(礼拝)の説教の務めを果たし、集会に集われた地元の高齢の下士官(教会役員)の方々と昼食を共にした後、次の週の集会のための看板を墨書し、会館(礼拝堂)の掃除をし、近所の兵士(信徒)の方々を数件訪問して、また車で東京に帰る、という生活を一年間毎週やりました。

かつての軍港であり、いまは海上自衛隊と合衆国海軍の基地がある横須賀には、日露戦争でバルチック艦隊を撃破した連合艦隊の旗艦「戦艦三笠」が保存されています。5月には戦艦三笠の見学を兼ねて、三笠公園での「野外礼拝」とピクニックが横須賀小隊の行事として計画されていました。残念なことに、おたふく風邪のために戦艦三笠を見に行けなかったわたしは、野外説教の務めを他の士官(牧師)に代わってもらって、東京の自宅で床に伏していました。ところが、体調が弱っていたためなのか、おたふく風邪が悪化して膵臓炎になりかけてしまい、救世軍ブース記念病院から新宿の国際医療センターの感染症病棟に担ぎ込まれて、死ぬような思いを味わうはめになりました。ゴーグルにマスクを付け、長いゴム手袋を両手にぴったりはめた看護婦さんたちの姿は、わたしが「伝染病患者」の立場であることを物語っていました。数日後、純粋な京都弁だけをお話しになる主治医の先生が、「血液検査の結果を報告いたしますと、A型肝炎でもなく、B型肝炎でもなく、C型肝炎でもなく、梅毒でもなく、エイズでもありませんでしたので、結論から申し上げますと、やはりおそらく、おたふく風邪ではないかと思われます」と丁寧に説明してくださったのには、思わず吹き出しそうになりました。これがわたしの生まれて初めての入院生活となりました。

猛暑の盛りであるお盆の頃には、病み上がりで多少とも不安を覚えながらでしたが、ウェスレアン・ホーリネス淀橋教会で二日間に渡って行なわれた救世軍の全国大会で、ジョン・ラーソン大将の説教の通訳を無事に務めることができました。

これらは生涯忘れられない出来事となるでしょう。それに加えて2005年は、初めてブログを開設した年でもあったのです。


ブログの開設

現在こうして裁判に訴えられている発端となった「ブログ」ですが、それがどのように始められたかを、お話しすることといたしましょう。

わたしは、キリスト教の霊性について心にとまった文章を、スクラップブックのように集める目的で、「スピリチュアリティー・ブログ」を2005年2月1日から作り始めました。最初の記事は、信仰の英雄であるマルチン・ルーサー・キング・ジュニアの祈りについてでした。「スピリチュアリティー・ブログ」を作りながら、ブログの使い勝手の良さがすっかり気に入ってしまったので、これに加えて日記をもブログ形式で始めることとしたのです。

思えば1997年にウェブサイト「キャプテン・マクのページ」を開設して以来ずっと、HTMLでページを記述して来たわけですが、2005年に始めた「ブログ」から、XMLの自動生成でページを記述し、RSSで情報発信を行なうというスタイルへ移行したのです。これが現在、クリスチャントゥデイとその代表取締役の高柳泉氏と社員の矢田喬大氏ら原告三者から名誉毀損で裁判を起こされている「Major Mak’s Diary」の始まりでした。

「Major Mak’s Diary」の開設は2005年5月24日のことでしたが、わたしは最初の記事に、こう記しています。

「『ぼちぼち日記』を、えんぴつ日記を使って、ときどき思い出したように書いて来た。が、このところ、ブログを使ってみて、その使い勝手の良さを心底ありがたく感じたので、思い切って、日記もブログ形態に移行することとした。

旧ぼちぼち日記のごとく、日記ならぬ月記になる可能性が大きいが、ちびちび書いて行こうと思う」
「えんぴつ日記」というのは、シンプルなオンライン日記を無料で提供しているサービスの名前です。

このようにして、最初のブログの文章を書き始めた当時のわたしには、今日の有様は、残念ながら全く予見できていませんでした。


ブログの基本的性格

2005年にブログに上梓した記事は、次のようなものでした。それはどれも、クリスチャントゥデイとは全く関係のない記事ばかりだということが、お分かり頂けるでしょう。
5月
ブログ日記開始/レクティオ・ディヴィナ/ロイドジョーンズ博士の聖霊論/ウェールズのリバイバル/パスターズ・ブルー/おたふく風邪/ジャバザハット/EU憲法否決への評価/儒教的社会とキリスト教的社会
6月
病を得て/霊性のタイプ/サリーアン・ブランド
7月
アラン・ケイ、あらわる/ロンドン同時多発テロ/カイパーの一般恩恵論のポストモダン性/スターウォーズとカリフォルニア仏教/Make Poverty History - 貧困を過去のものに
8月
戦後60年に思う/黒船到来/シロアムの池、発見される/ブラザー・ロジェの死/ブラザー・ロジェの葬儀/9月10日(土)ホワイトバンド・デー2東京タワーに何かが起こる!?
9月
私的憲法草案12か条/ホワイトバンド・デー、いよいよ明日。/ホワイトバンドを付けていた立候補者は?/エマージング・チャーチの二つの道具/「ハギア・ソフィア」を礼拝の場に回復要求!?/サプライズ/ローマの信徒への手紙 第1回の授業の模様/.wavから.mp3へ
10月
マルコ2:1-15「あなたの罪は赦される」/iTunes Music Store/テサロニケ一4:1-8「聖なる者となる」/関東聖化大会がはじまります!/野の花/マタイ5:38-48「赦しの恵みに生きる」/復活の日を待ち望んで/今週の一曲
11月
ルカ17:20-24「神の国の現臨」/カフェチャーチ/ハウルの動く城
12月
マタイ11:2-6「告げ知らされた福音」/社会鍋の季節/今週の一曲
まさに、折々に心に浮かぶよしなしごとを、いたずらに書き綴るという意味で、わたしのブログは「徒然草」(つれづれぐさ)であり「随想」でありました。

ところが、このたび原告三者が東京地方裁判所に提出した訴状を読みますと、まるでわたしのブログが、クリスチャントゥデイへの批判に完全に特化したものであるかのように主張されているのです。これは、わたしとしては、実に心外なものの言われようです。


反語としてのブログ

わたしがブログを始めた意図は、そのタイトルである「Major Mak’s Diary」にある通り、「ダイアリー」つまり、人生の旅路において心に去来するさまざまな思いを、そこはかとなく書き綴ることにあったわけです。そのような意味での「随想」がブログの中心に据えられていて、その周辺に、小論や宗教的批判や説教が、ちりばめられているのです。このようなブログの基本的性格は、今なお何ら変わることがない、とわたしは思っています。

しかし、わたしがブログに書いた「APOSTOLOS CAMPUS MINISTRYという団体」と「キングダム・ロスト」と題する二つの記事について、2006年10月にクリスチャントゥデイの矢田喬大記者と高柳泉代表取締役から「ブログから削除しなければ裁判に訴えますよ」と威嚇されてからというもの、わたしの主要な関心事の中に、どうしてもこの「クリスチャントゥデイ」の問題が入り込んで来ざるを得ない状況となったのです。

これは、通常の人間の普通の反応であろう、とわたしは思います。だれでも「ブログの記事を削除しなければ、あなたを裁判に訴えますよ」と脅されたりしたら、いったいその脅した相手の正体は何であろうか、と注意と関心を抱くものではないでしょうか。

クリスチャントゥデイの代表取締役である高柳氏の場合は、ご自分もブログ「ソラグラティア」を立ち上げて、そこで、かなり強い言葉を使って、わたしへの反論を展開して来られました。

また、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」では、明らかにクリスチャントゥデイ側の立場にいると思われる人たちによって、わたしに対する非常に攻撃的で挑戦的な言論が展開されたのでした。

さらに、クリスチャントゥデイの元編集長であるk氏の「ムネの日記」、井出北斗記者の実名の英文ブログ「山谷真ウォッチャー」、反論資料をまとめた「ネヘミヤ・アーカイヴズ」、それらを下敷きにして書かれた韓国語版「クリスチャントゥデイ」や中国語版「基督日報」(ゴスペルへラルド)の記事において、いずれも同様に、わたしに対する非常に攻撃的で挑戦的な言論が展開されたのでした。

それら反対言論の中味たるや、わたしを名指しで「サイバーテロリスト」と呼んだり、「パラノイア」と指摘したり、「オカルト崇拝者」と断定するような記述でありました。

このように、国境のないインターネットの世界において、わたしを名指しで攻撃する複合的で、重層的で、包囲網的な言論が展開されたことにより、わたしの注意と関心は、いよいよ深く、強く、そして、否応無く、クリスチャントゥデイへと引きつけられて行くこととなったのです。わたしは、それらひとつひとつの言論に対して、「反語」というかたちで、自分のブログにおける「クリスチャントゥデイ関係記事」の分量を増して行くことになったのでした。


ダイアローグ

このような経緯を鑑みるならば、「Major Mak’s Diary」に記載されているクリスチャントゥデイ関係の記事はすべて、高柳氏のブログ「ソラグラティア」や巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」等々の言論を「合わせ鏡」の位置に置く関係の中においてこそ、捉えられるのでなければなりません。そうでなければ、一連の出来事における「半分」の面しか見ていないことになるでありましょうし、あるいまはまた、わたしがブログに上梓したクリスチャントゥデイに関する記事のすべてが、聞き手からの反応のない「モノローグ」に過ぎなかった、ということにもなるでありましょう。

しかし、実際、それがモノローグであったためしなどなく、さまざまなかたちで、さまざまな媒体を通してレスポンスがなされた、という意味では、ずっとブログはダイアローグであり続けて来たのです。

そのようなダイアローグを初めて交わした相手が、クリスチャントゥデイの女性記者、吉本幸恵さんでした。

わたしが2006年2月16日に「APOSTOLOS CAMPUS MINISTRYという団体」という記事をブログに書いてから一ヶ月半が経過した、2006年4月1日のこと。吉本幸恵記者からの最初の電子メールが、救世軍士官学校の教官室の机上にあるノートパソコンに届いたのです。わたしは、自分の胸中にある疑問を、吉本記者への返信を通してぶつけてみました。

あの時から、今日に至るまでなお終わることのない、長い長いダイアローグが始まることとなったのです。

(裁判縁起覚書正本 巻之七に続く)

「裁判縁起覚書正本」は今後、週に一回のペースで上梓する予定です。

目次

巻之一
巻之二
巻之三
巻之四
巻之五
巻之六
巻之七


2008年5月29日

裁判縁起覚書正本 巻之五

その後の消息

韓国クリスチャントゥデイ常任理事のダビデ張在亨牧師が、統一教会の核心メンバーであるとする疑惑を伝えた日本福音同盟の回覧文を受けて、わたしはすぐさま自分のウェブサイト「キャプテン・マクのページ」から、「クリスチャントゥデイ」のバナーリンクを削除しました。また、削除理由についての説明を、ウェブサイトに併設の「キャプテン・マクの掲示板」にて行いました。

しかし、それから後、ダビデ張在亨氏の統一教会疑惑が、韓国でどうなったのか、わたしのいる救世軍士官学校の教官室には、まったく情報は入って来なかったのでした。

わたしが、淀橋教会の主任牧師であり、日本福音同盟の理事長でもある峯野龍弘先生と、2006年秋の関東聖化大会の講師レセプションの折に初めて「クリスチャントゥデイ」の問題についてお話したとき、峯野先生は「韓国で疑惑が発覚してから、ダビデ張は一時期、行方がわからなくなっていたそうです」と教えてくださいました。わたしが思うに、それはおそらく、この時期、すなわち、2004年6月以降の時期のことだったのではないでしょうか。


韓国での顛末

当時のわたしの耳には、韓国での事態の推移は、まったく入って来なかったわけですが、後日、あの期間に、いったい何が起きていたのかを知るようになりました。このようなことがあったのです。

わたしが救世軍本営を介して日本福音同盟の回覧文を受け取って、初めてダビデ張在亨氏の問題を認識したのが、2004年6月18日のことでしたが、その前後、韓国では、キリスト教メディア「基督公報」の記者が、「統一教会前歴疑惑」についてダビデ張在亨氏にインタビューを行っていたのです。記者が、「過去に対して説明する意向はないのですか?」と問いかけると、張牧師は「狂信徒たちが言うようなことですからね」と話して、過去に対する説明や悔い改めの意思が全然ないことを明らかにしたのでした。そればかりでなく、ダビデ張氏は「基督公報」の記者に対し、「裁判に訴えますよ」と威嚇までしたというのです。このことは、キリスト教メディア「ニュースエンジョイ」で伝えられ、その記事はまた、豪州「クリスチャンレビュー」や北米の元祖「クリスチャントゥデイ」(ダビデ張氏のクリスチャントゥデイとは全く関係がない、同名先行のメディア)にも転載されたのでした。今なお、それらの記事は、インターネット上で公衆への閲覧に供されています。

この時期のダビデ張在亨牧師は、自分が統一教会の中心的人物であったという事実を全面的に否定する一方で、「自分は統一教会で福音を教えたために追い出されたのです」「統一教会の外郭団体で働いていたに過ぎません」「統一教会内の人々を救うために入ったのです」などという主張を展開して、統一教会前歴疑惑を一蹴していたのでした。


説明にならない説明

ですけれども、わたしがこれまで統一教会の問題に詳しい方々に尋ねてみたところによると、上記のような張在亨氏の説明は、少しも説明の体をなしていない、というのです。すなわち、張氏が務めた大学原理研究会の学舎長という立場は、統一教会の活動の核心部分であって、決して「外郭」などではないし、さらに、巡回伝道団団長というのは、大学原理研究会の「復興師」(リバイバリスト)のような立場であって、そのポストからは統一教会の幹部クラスが輩出している、ということでした。復興師とは、各地を巡回して人々の心の琴線に触れるような力強い説教をし、人々を信仰の決心へと導くような伝道者のことを表す用語です。さらに、巡回伝道団団長を務めた後のダビデ張牧師の「統一教会内での一連の経歴」から考えても、「ダビデ張氏が統